２０２５年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。日頃より社会福祉法人コスモスの運営に対し、ご支援を賜り心より御礼申し上げます。
　ここ数年、どんな一日もかけがえのない一日、いのちの重みを痛感した事案が続きました。中でも昨年１月に能登地方を襲った地震と９月の豪雨災害は、想像を超える甚大災害で今も復旧・復興がままならず、多くの方が厳しい生活を強いられています。　　　　　　

　今年のお正月をどのように迎えられたのか大変胸が痛みます。被災地への支援活動をコスモスとしても継続して取り組んでまいります。
　さて２０２５年は、蛇年で十干十二支では乙巳（きのとみ）にあたります。諸説ありますが、乙（きのと）は、十干の2番目で困難があっても紆余曲折しながら進む「木」の要素を持ち、また巳（み・へび）は、脱皮し強く成長することから「再生と変化」を意味します。そのため乙巳（きのとみ）の年は、「再生と変化を繰り返し努力しながら物事を進め安定させていく」年になると言われています。
　
　社会保障・社会福祉はますます逆風にさらされ、報酬問題・人材不足問題等々で事業縮小や倒産が増えており、全国的な社会的問題となっています。福祉・介護はいのちの存続そのものであり、公的責任で保障されるべきものです。福祉課題の解決には社会を知る広い視野が必要なため、コスモスでは情勢学習を大切にしています。現在・未来の社会の動きを捉えて法人自らも再生と変化を遂げていくことが求められています。

次に掲げるのは法人経営の方針です。

１ みんなの願いを実現するために
●暮らしの場の拡充
●期待（安全・安心）に応えられる実践の確立
●児童・青年期の願いに応える事業の発展

２　働きやすい職場環境をつくりだすに
●一人で悩まないで支えあえる職場づくり
●実践力を高める職員集団づくり
●人生を豊かにする自由な時間をつくりだす工夫

３ 情勢の把握と制度改善の課題のために
●法人理念を学び恒久平和を追求
●現場の実態をわかりやすく施策に反映
●各分野の政策的変化へ利用者・家族・各団体等と連携し対応

　結びに、本年がみなさまにとって明るい一年でありますように心より祈念致します。

社会福祉法人コスモス 理事長　墨　光子