障害者福祉事業 新着情報
『インクルーシブ教育からほど遠い』
2024-05-09
『インクルーシブ教育からほど遠い』
コスモス研究所 中村 清隆
娘が小1になったばかりの孫の宿題でのことを写真をつけてメールで教えてくれました。
5月連休中の宿題だと思いますが、「おんどくかーど」の名前欄に、おかすすむ(仮名)と書くところを、「おかすすすむ」と「す」が一つ多く書いているのを、娘は小学生になった我が子のかわいさを感じて知らせてくれたのだと思います。
私も、「楽しいメールありがとう。がんばってやるぞの、勢いの現れかな?」と返事しました。
さらに「それにしても、まちがわずに、ゆっくりていねいに、はきはきと、正しい姿勢でとは、障害のある子にはもう躓いてしまう厳しさも感じます。」も付け加えて。
「おんどくかーど」には、①まちがわずによむ②よむはやさ(ゆっくり・ていねいに)③はきはきとよむ④ただしいしせいでよむと、子どもの目標が設定されています。そして、◎よくできました⚪︎できました△もうすこしがんばろうを、家族が評価して提出します。
文字を知り、書きことばの世界での表現を喜び、発見を共感しあうことが大切な時期に、一方的に求められる”形”に子どもも親も当てはめられていく危険を感じざるを得ません。
障害があってもなくても、どの子もそこにいて楽しみ、お互いが認め合えるインクルーシブと言われる教育にはほど遠い日本の現状を見たようにも思います。