障害者福祉事業 新着情報
一人当たり10万円の特別定額給付金をめぐる支援
2020-05-01
コスモス研究所の中村清隆です。
新型コロナウィルス禍のもと、政府は国民の声に押され、
当初は予定していなかった一人当たり10万円の特別定額給付金を、
すべての国民に対して支給することを決定しました。
そのことについて、NPO法人ほっとの仲村さんに支援者の心得るべき視点を伺いました。
コロナ関係の一人当たり10万円の特別定額給付金について、
きょうされんからも連絡が入っていますが、
生活保護受給者の収入として認定しない方向となっています。
当たり前のことが当たり前になっただけですが、これはこれで非常に喜ばしいことです。
しかし、郵送申請方式となっているため、誰が支援していくのかが問題です。
本来ならば、生活保護のケースワーカーの仕事になるのでしょうが、
収入認定される場合は、
保護費の削減につながるために積極的な支援となりますが、
今回は収入認定しないため、申請に関しては自己責任として処理をされる可能性があります。
生活保護を受給されている方々が、国民として権利を主張できるように、
日ごろ支援をされている人たちからの丁寧なアプローチが必要です。
また、障がい者で一人暮らしやグループホーム等で生活されている方々に、
今回の申請に関しての相談窓口や必要書類の準備等、
誰が支援を行っていくのかを明らかにしないと、申請漏れをする恐れもあります。
未確認ですが、今のところ申請までの手順です。
申請書が郵送で自宅に→
申請書に必要事項を記入し、
振込口座の確認書類と本人確認書類(※)を行政に郵送
※本人確認書類に何が必要かまだ見えていません。
新型コロナウイルス感染の危険性から、様々な取り組みが中止となっています。
終わりの見えない事態に、
自分の思いを伝えることが難しい人たちには大きな負担になっていると考えられます。
ご本人にとっては何よりも大切な事柄(通院や趣味・嗜好等)を、
『命を守る』という言葉で、
支援者の尺度から一方的に自粛を求め、ご本人の権利を奪っていないか、
今一度問いかけなければならないと思います。
NPO法人ほっと 仲村
2020年5月1日
コスモス研究所 中村 清隆